取り返しのつかない失敗をしてからというもの、私はそれまで以上に彼に対しておびえるように
なり、電話がなると、息が苦しくなったり、胃の痛みで食事がまともに取れず痩せてしまっていま
した。しかし、心のどこかで、私が彼を怒らせているのだから、私に原因があるのだという気持ち
があって、「別れる」という選択肢は、この頃の私の頭の中にはありませんでした。
しかし、徐々にに自分の心が壊れていっているのは明らかで、自分ではどうすれば解決できる
のか全くわかりませんでした。そしてついに、私は携帯の電源を切りました。
電話が来る事に、とても恐怖を覚えていたからです。
そして、今まで一人で悩んでいた事を、ついに共通の男友達、Tさんに相談したのです。
彼にひどくおびえていること、体の具合も悪くなっていること、動悸・息切れ・震えがおきる事、
携帯の電源さえもいれられない状況だという事をTさんに話しました。
すると、Tさんはこう言いました。
「あいつは、そんなに短気なヤツじゃないよ。俺はずっと見てきたから分かるよ。話せば分かるヤツ
だし、とりあえず、俺からも話してみるけど、ちゃんと話をしてみたらどうだろう。」彼が、短気じゃない?話せば分かるヤツ?信じられない!
でも、彼と何年も付き合ってきている友達がそうい言っているのだから、やっぱりそうなのかも
しれない。私が、逃げているだけなのかもしれない。
おびえている私が、おかしいのかもしれない。ちゃんと話をしないと・・・。と、思いました。
その後も、彼の事を知っている人に相談してみると、
「あんなにいい人なのに、そこまで求めるのは、わがままなんじゃないかなぁ?」とか、
「もう少し、彼のいいところを見たらどうだろう。」「そういう事って、よくあるよ。もっと強くならないとだめだよ!」などという言葉をなげられ、私は、うまく説明できないもどかしさのなか、また自分が責められた
事によって、傷はどんどん深まっていくのでした。
モラハラ男は、外面を非常に気にするので、法や常識を遵守し、人に優しく接し、まるで世界中
の人を愛しているかのような素晴らしい人を演じます。
そのために、周りからの評判はかなりよく、何か問題があったとき、被害者側に原因があるのだ
と誤解されるのです。被害者は、周りからも理解されず、逆に責められる事があったりなどして、
分かってもらえないくやしさと、皆がそう言うのだからやはり自分がおかしいのかもしれない・・・
という複雑な精神状態に陥り、更に自信を失っていくのです。
このような事態を「セカンドアビューズ=二次被害」と言います。- はじめに - このブログの目的①モラ男の第一印象 - 出会い編②モラ男との初の直面 - パーティ編③モラ男の嫉妬心 - コンサートのチケット編 ④モラ男との約束 - 田舎のおばちゃん編⑤モラ男の束縛 - お友達との休日編⑥モラ男の世界 - 人間関係編⑦モラ男の計画 - 友達の結婚式編- 別れられない女 -⑧モラ男へのメール - 最初で最後の試み⑨モラ男の優しさ - 仕事後のマクドナルド編⑩モラ男の苦しみ - ウツ状態になった私⑪モラ男を傷つけた女 - 私の失敗編- セカンドアビューズ(二次被害)について -⑫モラ男の言葉の裏 - 話し合い編⑬モラ男と別れたい – でも別れられない ⑭モラ男の自慢 - 家族・友達編 - 別れを決意するために - ⑮モラ男への手紙 - 別れを決意編 ⑯モラ男との最後の会話 - 心の病編 - 私は「最低女」じゃない! -【モラハラ語録】- このブログへ来てくれるみなさまへ